ソフトウェア見積り 人月の暗黙知を解き明かす を読んだ
ちょうどこの前のkindleセールだったので買って読んだ。
- 作者:スティーブ マコネル
- 発売日: 2014/06/03
- メディア: Kindle版
- 見積もり、ターゲット、コミットメントの違いを理解すること
- シングルポイントの見積もりではなく、幅のある数値の見積もりを。ビジネスにとっては予測可能性が重要
- できの悪い見積もりは将来の見積もりを縛る傾向がある
- 最良と最悪の両ケースの見積もりをすることで起こりえるすべての範囲の結果を考えるきっかけとなる
- 過少見積りの不利益は限界がないので、意図的な過少見積もりをすべきではない
- スケジュールが切迫して開発者にストレスが及ぶと品質は落ちる
- 不確実性のコーン(ソフトウェア定義が詳細化するにつれて見積もりのばらつきは小さくなる)
- 見積もりも重要だけどプロジェクトコントロールも重要
- 開発者は楽観的な見積もりをしてしまう
- 規模の不経済(ソフトウェアは規模が大きくなるほどコストが大きくなる)
- 開発対象の特性によって生産性は変わるし、規模によっても変わる
- 大きなプロジェクトでは個人の力量よりもプロジェクトマネジメント(特にリスクマネジメント)が重要
- 政治的圧力のかかった見積もりをさけるために過去データを利用する
- 分解して見積もりした際の「大数の法則(1つ1つの見積もり誤差が打ち消しあって結果全体誤差が小さくなる)」
- 複数の見積もり技法や指標を使い結果を比較する
単に定量的指標を使ってPDCAしろみたいな一辺倒なアプローチではなく、見積もりとは何なのか、数値をどう見るのか、みたいな視点が広がるかと思います。