Moddable June 3, 2021がリリースされました
ESP32関連
ESP-IDFが4.2から4.2.1にアップデート
ESP32を使っている場合は必要となります。アップデート方法は参照
カスタムブートローダーの使用が可能に
XSの改善
今回改善されたString.fromArrayBuffer
はXS独自機能のようで、BTなどの通信時にバイト列から文字列をデコードする用途に使われます。
String.fromArrayBuffer is one of the extensions to JavaScript the XS engine provides for embedded systems. It's a fast, light way to convert a buffer of UTF-8 data to a string. It validates the input as UTF-8 and can optionally extract just a slice of the buffer.
— Moddable (@moddabletech) 2021年6月5日
GIPHYアプリ
contributed
にGIPHYというGIF動画共有サービスから検索し表示するアプリが追加されました。動作にはGIPHYのAPIキーが必要となります。また、検索文字入力のためにタッチスクリーンも必要。
画面が少し小さくタッチスクリーンが使いずらい部分やGIF表示時固まるといった不安点な動作が見られましたがM5stackCore2でも確認ができます。元アプリはModdableTwoをベースに画面作成されています。
ECMA TC53のAPI仕様対応
HostProviderインスタンスの名称変更
ボード固有のピンアサイン等を定義したHostProviderインスタンスの名称がHost
からdevice
に変わります。このHostProviderインスタンスの具体的な使い方については、後述するIOクラスを用いたドライバ実装中で確認できます。
IOクラスを用いたセンサー類のドライバー実装の追加
I2CやSMBusを使ったドライバ実装modules/drivers/sensors
に追加され、examplesにも対応するプログラムがあるので、M5stackのENVⅡUnitとかでサッと動作確認が可能です。
SMBusのメソッド名がTC53の仕様に合ってないとdicussionに書いた一方で、既存のままで実装されてるけど、どうするのだろ。
新しくドライバー類を作成ないし、コントリビュートするに当たっては、IOクラスを用いたほうがよさそうだけど、まだまだ過渡期の入り口な印象です。以下感想
IOクラスのI2C実装見てる。
— STC (@stc1988) 2021年5月30日
pinsの時はdata,clockピンが未指定だとhファイルからdefineを使用していたが、指定は必須となり、デフォルト値はprovider.deviceに定義されるようになってる。
今みでminifestに書いてたのは不要になるのかな。以降の過渡期に混乱しそう。
CRCモジュールの追加
上記のドライバー追加に合わせてチェックサムのためのモジュールが追加されています。使い方はドライバーの実装内で確認できます。
REPL機能の改善
よりNode.jsに近づいたことですが、まだ触ったことがないので試してみたい。
暗号化やTLSの改善
特になし